先日、キャラメルボックス『クロノス』を、サンシャイン劇場で観劇しました。楽しくて、胸がジーンと熱くなる、あっという間の2時間でした。原作は、梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説』です。
◆ 1年ぶりの本公演は、再々演の『クロノス』!
キャラメルボックスは、2019年5月に活動を休止しました。その後、2021年のクリスマスツアーで再始動。
そして、今回が、1年ぶりの本公演です。
演目は、梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説』が原作の『クロノス』です。
『クロノス』の初演は、2005年。
再演は、2015年。
そして、今回が再々演ということになります。
キャラメルボックスは、過去、梶尾真治原作のクロノスシリーズを合計7本、舞台化しています。
初演の時、舞台上にクロノス・ジョウンターが現れたときのドキドキとワクワクといったら!
今でも忘れられません。
何回見ても、クロノス・ジョウンターが登場するシーンはドキドキするなー。
「かっこいいーっ!!!」
今回も、胸が熱くなる、あっという間の2時間でした。
クロノス・ジョウンターは、物語に登場するタイムマシンの名前です。
◆ クロノス・ジョウンターのデザインが、すごいっ!
クロノス・ジョウンターは、タイムマシンです。
しかし、残念ながら過去にしか行くことができないタイムマシンなのです。
過去へ行ったはいいけど、現在に戻ってくることができない!
こんなタイムマシンがあったとしたら、あなたは乗りますか?
この、欠陥タイムマシンを中心に、様々な人間模様が描かれるのが、『クロノス』シリーズです。
そして、ストーリーがおもしろいのはもちろんなのですが、
このクロノス・ジョウンターのデザインが素晴らしい!
小説で読んだ時には挿絵はありませんでしたから、想像するしかないわけですが・・・
初演の時には、よくも見事に立体化したなーと感動しました。
自分の想像力・創造力の乏しさを笑っちゃいました。
この舞台美術を担当された方は、キヤマ晃二さんです。
初演から、このクロノス・ジョウンターのデザインは変わっていません。
キヤマ晃二さんは、数年前に逝去されましたが、
スタッフのクレジットに、しっかりとお名前が載っていてうれしくなりました。
テーマ曲は、鈴木理一郎の「クロノス・ジョウンター」。
これも初演と変わらず、オープニングにも使われていてよかったー!
レコチョクは、こちら。
◆ 劇場に足を運ぶ日は、特別な一日
「劇場に足を運ぶ日は、特別な一日です。」
これは、パンフレットに書かれていた仲村和生(プロデューサー)の言葉です。
タイムトラベルものなので、細かなことを言えば、
「タイムパラドックスがー!」とか、
「あそこちょっとおかしいんじゃない!?」
ってあります、はっきり言って、あります。
けど、そんな細かいことなんて、関係なーい!
観劇後、心が温かくなって、「楽しかったー!」って笑顔で劇場を出ることができるキャラメルボックスの舞台。
やっぱりいいなー
観劇が初めての人、久しぶりに演劇を観る人でも楽しめますよ。
◆ 次回公演は、2023年5月
「キャラメルボックスに再び会えるのは、1年後かなー」と思っていたら、なんと半年後の2023年5月だそうです。
思っていたより、早かった。
演目は、『クロノス・ビギンズ』、『あしたあなたあいたい』。
2本立て公演!
どちらも、梶尾真治原作のクロノスシリーズということで、楽しみです。
演劇集団キャラメルボックス公式Webサイトは、こちら。