今日の晩ごはん、味わって食べることができましたか? 今日の仕事のミスを思い出して、「あーすればよかった」、「こーすればよかった」と考えたり、明日の仕事の段取りとかを考えたりしながら食べませんでしたか? そんな「思考」が優位の状態だと、身の回りのことに対して常に「上の空」になりがちです。おもいっきり、「おいしい!」や「うれしい!」を味わってみませんか?
◆ 上の空だと、おにぎりを味わえない
「出来事」から、人は様々な情報を受け取っています。
五感を通して。
家庭で、職場で、SNSから…
「上の空」、「心ここにあらず」といった言葉は、目の前の出来事に集中せず、考え事をしている状態を指して使われます。
「思考」、「ハート」、「肚」の三つのバランスが崩れ、「思考」が肥大化した状態は、まさに「上の空」が続いている状態だといえます。
▶【「感じる自分」をとりもどす】「思考=自分」の生活が続くと、もれなく、何が嫌で、何が好きで、何をしたいのかが分からない人間に仕上がります
このままでは、見たり、聞いたり、食べたりしたことを十分に感じ取ることができません。
おいしい晩ごはんを味わえなくなるのです!
※ 「思考」とは、マインド、思い込み、ビリーフ…と呼ばれるものです。
「上の空」だと、入力「100」の場合、受け取るのは「10」ぐらいな感じ。
「90」は捨て!
いやいやそんなことはない、「しっかり味わえた!」という人も、それは「思考」が肩代わりした偽物の「おいしい!」かもしれません。
それでは、晩ごはんのハンバーグの9割を捨てたも同然です。
◆ 「思考=自分」だと、感情を味わえない
五感を通した体験から、「うれしい!」、「いやだー!」、「かなしい…」、「たのしい!」という感情が生まれます。
「思考」がぐるぐるしている状態だと、その出来事から得られる感情も、うすいものになってしまいます。
※ 感情もまた思考の一部といえるのですが、その話はまた次回に。
心の底から、おもいっきり喜んだり、怒ったり、悲しんだりできていない状態です。
おいしいごはんを食べたら、心の底から「おいしーいっ!」って感動しませんか!?
それは、なにも高級なレストランへ行かなければ体験できないことではありません。
コンビニで買ったおにぎりでも、
「おいしーなー」、「この具は、ごはんに合うなー」、「こんな夜中に買うことができて、ありがたいなー」…しみじみ
と味わうことができます。
しかし、「うわの空」だと、この感情にブレーキがかかります。
頭の中では別のことを考えているので、食事に集中できていない状態です。
これは、「思考=自分」の状態。
「思考」が、「感情」を押し殺した状態といえます。
感じていることを味わえていないので、生きている喜びが目減りしてしまいます。
生きている喜びが目減りすると、イライラが増えます。
この状態だと、自分は、何が嫌で、何が好きで、何をしたいのかが分からない人になっています。
まずは、暴走している思考を停止させ、「今、目の前の出来事」に集中すること。
これができれば、目の前のおにぎりのおいしさを100%味わうことができるのです。
今、目の前のことに集中できると、ただのおむすびもとてもおいしい、味わい深いものに変化します。
思考がぐるぐるして、いらいらしていた、数年前の自分に言いたい、まずは