「表紙のインパクト、強すぎでしょ!」と思い、当時、なかなか手を出さなかった。けど、読んでみて、「主人公と全く同じ状況じゃないかー」と一気読みした1冊。本書を読んで、「目の前の現実は、自分の思考が映し出している物語」、「イライラ・不安だらけの自分を変えるには、自分のルーツに向き合うしかない」と確信しました。
◆ いつもイライラしてました
この本が発売された当時は、
とにかく、ずー-っと、日々イライラしていました。
そんな自分を変えたくて、様々な本を読み漁っていた時に、出合ったのが本書でした。
本書は、何もかもうまくいかないOL(裕子)が、
義兄のアドバイスで、自分らしさを取り戻していく物語です。
裕子が自分らしさを取り戻す過程や、立ち直るきっかけをつくった義兄とのやり取りは、
たいへん参考になり、心の学びの入門にピッタリです。
本書の最後に、心屋さんの解説があります。
性別も、職種も違いますが、裕子と私は、当時、全く同じ状況でした。
常に、イライラしていて、充実感がなく、 行動しても、なにもかも上手くいかず、楽しめなくて空回りしている感じ。
同じ状況にいる方の参考になればと思い、
裕子が自分らしさを取り戻す過程を、3つのステージにまとめてみました。
◆ 1st stage-「助けて!」を言う
矢嶋やまわりの人たちを単なる冷たい人だと誤解していた。裕子があれほどすねて、冷たくしていたのにもかかわらず、チームのみんなも助けてくれた。
p.116
みんなも、裕子の「助けて」という言葉を待っていたのだ。
これは、何もかもうまくいかない裕子が、義兄のアドバイスで、職場で、 初めて「助けて!」と言ったあとの場面。
裕子が、直面した職場での大きなトラブル。しかし、自分一人では、解決できない。
周りの人はすべて敵、誰も助けてくれる人はいない。
すべて自分でやるしかない。そう思っている時、それは、拗ねている状態。
拗ねていると、周りが見えない。
イライラ・プンプンしていると、「助けて」も言えない。
「すべて自分が背負わなければ!」と思ってる。
けど、「助けて!」が言えたら、
目の前の景色が180度変わるんですね。
◆ 2nd stage-終わっていない感情に気付く
「ゴミを捨てたら、あなたの家の中はきれいになりますよね。でもその分、あなたの家のまわりはゴミだらけになるんです。つまり、あなたが嫌って捨てたものだらけになるんです。そのせいで嫌な出来事とか、嫌な人ばかりがあなたのまわりに集まるんです。それは、あなたが嫌だって捨てたゴミなのに、それをあなたは『私のまわりが問題だらけだ』って言うんですよ、って」
p.129
あーまさしく、自分の周りは、ゴミだらけだった。
すぐに怒る人、威圧的な人、わがままな人、自己中心的な人・・・
同僚のみなさん、教え子のみんなも、ごめん。
昔は、たくさん敵がいたなー
自分が我慢してきたこと、
周りの視線を気にして止めてきたこと、
損をすると思ってしなかったこと、
本当は言いたいけど言わなかったこと
それをお知らせに来てくれる人が、周りに集まるのかー!
終わっていない感情に気付くと現実が変わってくる。
じんわりと、確実に。
◆ 3rd stage-自分のルーツ(親子関係)と向き合う
父は怒鳴る人だった。
p.161
だから怒る人が異常に嫌いだった。だから無条件に体が反応していたんだ。だからあのとき、自分は絶対に「怒らない」と決めたんだ。
そして、自分の中にある「怒り」のピースを捨てたんだ。
だから怒るピースが、矢嶋や夫になって自分の目の前にやってきた。
私が捨てた怒りのピースは、私の中に戻りたがっていたんだ。
そして、最終的に行きつくところは、自分のルーツ(親子関係)。
最後のピースは、幼少期の家庭にある。
あの時、あの家庭で、何があったのか?
何に傷ついたのか?
ここにたどり着くと現実が大きく変わってくる。
大丈夫ワールドへ!
普段、宿題を出している立場だと思っていたけど、逆だった。
「先生、書き順ちがってるよ!」という子どもの言葉にイライラ。
「今から、学年会やってもいい?」という同僚の言葉にイライラ。
なかなか仕事が終わらず、自分の要領の悪さにイライラ。
子どもたちや同僚は、ずーっと、私に宿題を出していたのだ。
かつての自分に言いたい。
「宿題、終わってないよ~」って。(# ゚Д゚)
ちょっと最近、イライラしてるなと感じてる方、
ぜひ、読んでみてくださいねー。
- 題名 光と影の法則
- 著者 心屋仁之助
- 発行年 2014年
- 出版社 経済界