【「感じる自分」をとりもどす】「思考=自分」の生活が続くと、もれなく、何が嫌で、何が好きで、何をしたいのかが分からない人間に仕上がります

【BLC 2講】1日目は、「「感じる自分」をとりもどす」をテーマに探究をしました。以前の私は、「思考」優位で、いつのまにか「感情」を忘れて生きていました。「感情を出してはいけない」という思いもあったし、「感情を出しても、受け入れてもらえない」というあきらめもありました。

◆ 「思考=自分」!

心の探究を始めて気付いたことは、これまで「思考=自分」で生きてきたということでした。

自分という軸を、「思考」、「感情」、「本能」の3つに分けるとすると、どれが本当の自分なのか?

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  • 頭…思考
  • ハート…感情
  • 肚…本能

もちろん全て自分自身といえますが…

「思考=自分」。

頭で考えていることが、自分自身と同一化していました。

(だから、瞑想が苦手なのかと納得。)

それが当然と思っていたし、「思考≠自分」と言われると、「えっ!?」と反応する自分がいました。

「思考=自分」の生活が続くと、もれなく、何が嫌で、何が好きで、何をしたいのかが分からない人間に仕上がります。

◆ 感情のコントロール

「あなたは感情的だ」と言われたらどう感じますか?

嫌な気持ちになる人は、多いと思います。

それは、「あなたは感情的だ」という言葉には、「感情の抑制が効かない人だ」という意味が含まれているから。

「感情」は出してはいけないもの。
社会で、学校で、家庭で、いつしかそのように学んでいました。

「感情をコントロールする」=「感情を出さない」

しかし、「感情を出さない」はとてもキケンでした。

「感情」は、生後間もなくから成長・発達してきた、自分らしさを表現する手段。

「いやだー!」や、「うれしい!」も、年齢と共に成長してきました。

「怒ってはいけない」、「○○が欲しいと言ってはいけない」・・・感情を表に出さないということは、我慢を積み重ねていくということ。

この我慢が積み重なると、大きなストレスにつながります。

ある時、激しい怒りとなって他人を責めたり、また逆に、自分自身を責めたり。

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バランスが崩れて、「思考」の存在が大きくなっている状態が、

「感情をコントロールする」=「思考が、感情を抑圧する」

そして、「思考が、感情を抑圧する」状態は、「自分の感情が分からない」につながります。

「怒り」の感情だけ出さずに、「喜び」だけ感じ取りたいというようなことはできなくて、じわじわと全ての「感情」を感じ取ることができなくなっていくのだと思います。

まずは、「思考さん」に休んでもらって、こんな感じに変えていく。

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「感じる自分(感情)」をとりもどしていく。

きっとそれが、「自分らしさ」や「大丈夫の感覚」につながるのだと思います。

あらためて、「感情」の探究は奥が深いなーと感じました。

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▶ 【感情・人格心理学 第4章】出生直後から、感情の発達は始まっている / 感情の発達と共に育まれる自己認識と他者理解