シトロエンの新しいフラッグシップカーC5 X。
サルーン、エステート、SUVの美点をミックスした、新世代のモデルです。そして、このモデルのカラー&マテリアルデザインを担当したのが、日本人デザイナーの柳沢知恵さんです。
◆ シトロエン在籍の唯一の日本人デザイナー
柳沢知恵さんは、2015年に、実績を買われて日産自動車から抜擢。
C5 Xでは、ボディーカラーを始め、シート、ステアリング、天井、ラゲッジ、ステッチなど、人が触れるあらゆる部分を担当しているそうです。
◆ ディテールまで凝ってるシトロエンデザイン
インテリアに使われているファブリックやダッシュボードなど、様々なところに小さなダブルシェブロン模様が織り込まれています。
じっくり見ないと気付かないレベルですが、探すのが楽しいです。
◆ デザインの仕事は伝えることが7割
どんな素晴らしデザインも、職人と協働できなければデッサン帳から出られない。
これまで、数々の独創的な自動車を生み出してきたシトロエン。
そんな大企業で働く柳沢さんが大切にしていることは、「聞く力と伝える力」。
シトロエンは、インテリア関連の試作も、外注しないで自社で製造しているそうです。
アイデアを形にするのが、工房で働く職人たち。
職人の言葉に耳を傾け、その上で自分のアイデア・意見を伝え、一台の車を作り上げていく。
どんなに素晴らしいデザインがあっても、実際に形になるまでには、数々の課題に直面します。
その課題を、職人とともに乗り越えて結実したC5 X。
現地フランスでは、グレーのバリエーションだけで3つのボディーカラーが用意されているそうです。
素敵!
フロントライトは、独創的。
テールランプも凝ってます。美しい。
座ってみると、確かに、普通のエステートよりは高く、SUVよりは低い感じ。
いつか、ヨーロッパをC5 Xで走ってみたい。