講座実習を終えた後、たまたまコンビニで目に入った「PRESIDENT 2023.9.29号」。タイトルは、「我慢しない生き方」。 執筆者は、斎藤一人・樺沢紫苑・小倉広など、そうそうたるメンバー。あー、講座実習で伝えたかったことは、こんな切り口でも伝えることができるのかという視点で読むことができました。心に残った言葉を紹介します。
▷ 日本人はなぜ、「我慢の先にいいことがある」と信じるのか?/碓井真史
「我慢はよいこと」。
家庭、学校や、メディアを通して、小さい頃から教え込まれてきた「我慢はよいこと」。
感情を表さず、つらくても黙々と取り組む。そんな姿に感動する。
けど、それって本当に素晴らしいことなのか?
日本人が「我慢は美徳」と考えるようになった由来は、「武士道」にあるそうです。
武士の身分がなくなっても、学校教育や家庭に根強く残った「我慢は美徳」という考え方。
明治維新は1868年(明治元年)~。
今は、「2023年、令和5年」。
もう、捨ててもいいよね。その考え方。
昔のように、「我慢や苦しむこと自体に意味がある」という考えは現代にあっていません。今、求められているのは「意味ある努力」であって、そのために必要であれば我慢することも受け入れるのです。そうやって価値観をチューニングしていく必要があります。
▷ 誰のためでもなく、自分が後悔しない道を進もう/斎藤一人
なぜ、「我慢なんかしたくない」と思いながら、我慢してしまうのか。
一人氏は、その理由に「我慢させた方が得になる人がいるから」という視点を提示していました。
これは、とても新鮮でした。
なるほど、親、、学校、会社にとって、都合がよかった
「我慢した方がまくいく」と思わされてきたんだな。
まず、前提として、人は自由なんです。自由に生きていいし、自由に生きられるんだよ。一人ひとりに価値があり、その価値を活かして自由に生きられるようになっているんです。このことを忘れないでね。
▷ 幸せを呼ぶ脳内物質 ドーパミンが出る条件/樺沢紫苑
真面目な日本人は我慢強いことをポジティブに捉える節がありますが、決していいことではありません。「我慢強い人」を言い換えれば、融通が利かず頑固な人で、物事を”ゼロヒャク”で考えてしまう傾向にあります。
自分を我慢から解放する方法として
- 毎日1~2時間遊ぶ
- 苦しさを言語化する
- 白黒つけない自分を許す
の3つが提案されていました。
この中でも、「苦しさを言語化する」は、とても効果があります。
悩みの見える化。
書くことが苦手な人もいると思いますが、ぜひ、ノートをを用意して取り組んでみてください。
▷ 「自分の人格や存在」は絶対に否定せず、守り抜くといい/小倉広
どんなことがあってもBeingを否定せず、腹が立った自分をまず認めることが大切です。怒りっぽくてもいいし、「あいつが嫌いだ」と思っていてもいいのです。これを「自己肯定感」といいます。
- Doing…行動・やり方
- Being…人格・あり方
仕事では、とかくDoingだけが注目されがちです。
しかし、Beingは自分の土台です。
この部分が整っていないと、元気がなくなり、自分が何者なのか分からなくなってしまう。
では、ネガティブな感情や思考から脱するためには何をすればいいのか?
小倉氏は下記の4つを紹介していました。
- 正の注目
- ポジティブもネガティブも変換せずにそのまま受け入れる
- 気づきのレッスン
- 外在化/コーピングへの感謝
外在化の一つに、心の中のモヤモヤを文字に書き起こす「ジャーナリング」があります。
樺沢氏の「悩みの見える化」と同じですね。
- 題名 PRESIDENT プレジデント
- 発行年 2023年9月29日号
- 出版社 プレジデント社
我慢を止めて、心を軽くしよう!