【生産性が爆上がり! さる先生の「全部ギガでやろう!」 / 坂本良晶】「ICTの活用方法が、ここまで進化していたのか!」という驚きがいっぱいでした。そこで、本書を、「境界線が溶け合う」をキーワードにまとめてみました。「学び」と「遊び」、「教室」と「家庭」、「思い」と「表現」。それぞれの境界線が溶け合い、垣根が低くなり、学びが進化していきます。
◆ ICTで、「学び」と「遊び」の境界線が溶け合う
本書では、主に「Canva」、「Kahoot!」、「Padlet」、「Flip」というアプリの活用方法が紹介されています。
- Canva…簡単におしゃれなスライドやポスターを作ることができるアプリ。
- Kahoot!…教育用クイズアプリ。
- Padlet…教育用デジタル掲示板。
- Flip…教育用SNS。
ICTの活用で、「学び」と「遊び」の境界線が溶け合い、子供たちが生き生きと学びに参加する!
スクラッチのようなプログラミング学習、Minecraftや桃鉄、子どもが足を運びたくなるようなコンテンツが、遊びと学びとの境界線を溶かしながら、学校へとやってきている。
p.28
この世界を体験したら、教師も子供も、二度と前の教室には戻れません!
◆ ICTで、「学校」と「家庭」の境界線が溶け合う
QRコードを活用した「動く学級通信」!
児童の作品を撮影し、VR空間に作品を展示!
子どもたちがタブレットで撮影・編集し、クラウドにアップ!
保護者の側からすると、子どもが学校でどんなことをしているのか見えにくい。
ムービーで記録を残し、学校の様子が伝わることで、保護者の協力も得やすくなると感じました。
しかも、撮影・編集は、子どもたちがやるから教師の手間はかからない!
次回の面談・懇談会は、絶対「GIGA」で!
◆ ICTで、子どもの「思い」と「表現」の境界線が溶け合う
「なるほど!」と目から鱗が落ちたのが、この視点。
ICTで、子供たちの表現(アウトプット)へのハードルをぐっと下げることができる!
自分に合った表現方法を選べるし、一発勝負ではない、ベストな作品を提出することができる。
映像や音楽だったら、ICTとの相性もバッチリ。
声で表現するプレゼン、楽器で表現するリコーダー、身体で表現するなわとび、ありとあらゆる書き以外での表現ができるようになったわけだ。ICTは子どもの表現チャンネルの多様性という点においても大きなプラスをもたらした。書くことが苦手な子どもにとって優しくなかったこれまでの学校は大きな変革期を迎えている。
p.24
手を挙げて発表するというスタイルも、過去の遺物になるんだろうなー
さる先生の教室の楽しさが本書から伝わってきたので、カラフルなスライドにしてみました!
- 題名 生産性が爆上がり! さる先生の「全部ギガでやろう!」
- 著者 坂本良晶
- 発行年 2023年
- 出版社 学陽書房
掲載のスライドは、本書の要約ではなく、わたし個人が読み取った内容です。
著者の見解とは、異なる面があることを御承知おきください。
本書に興味をもった方がいらっしゃいましたら、ぜひ、手に取ってみてください!