【BOOK】坪和寛久『今日ヤバイ屋台に行ってきた』を読みました/インドの屋台は、毎日お祭り騒ぎ/日本の常識をぶっ飛ばそう!

最近のマイブームは、YouTubeで「今日ヤバイ奴に会った」を見ること。インドの屋台メシを紹介する動画なのですが、これがとてもおもしろい!

◆ なんだこれは~!?

ある日、YouTubeを見ていると、なぜかおすすめリストに浮上してきた

「今日ヤバイ奴に会った」

何気なく、クリックしてみると、、、おもしろいっ!

どうやら、インドの屋台で調理している様子を撮影したものらしい。

その料理ができる様子が、すごい、ぶっ飛んでいます。

インド人のテキトーさと、おおらかさ。

こんな料理が売れるのだろうか? という疑問とともに、テロップのつっこみがじわじわと笑いを誘います。

初めて見たタイトルは、

「インドのサッポロ一番塩らーめんの作り方」

ニューデリーの屋台。
店主が、らーめんの袋をチャッカマンでバシバシ叩いて粉々に。
そして、トマトを刻む。
まな板を使わないで、手に持った状態でトマトを刻んでいきます。
フライパンの縁を「カンカン」叩きながら、塩、スパイスをリズムよく入れる。
卵をナイフで「コン」と叩いて割る・・・

テロップのつっこみ・解説もおもしろくて、見ていて飽きません。

こんな動画を撮影した人はいったいどんな人なんだろう? と思っていたら・・・

 

メガ盛りチャーハン

 

◆ 「今日ヤバイ奴に会った」は、書籍化されていた!

ある日、書店をぶらぶらしているとオレンジ色の強烈な表紙が目に入りました。

「これは、もしかして!」

あの「今日ヤバイ奴に会った」が書籍化されていたのでした。
知らなかった・・・

表紙

あらためて、YouTubeで「今日ヤバイ奴に会った」を見てみると、たくさんの動画がアップされているではありませんか!

全く、知らなかった。(気付くの遅い・・・)

 

「インドの30人前チャーハンの作り方」

「インドの枕のサイズ感巨大サンドの作り方」

「インドのたまご300個スクランブルエッグの作り方」

どれも、タイトルだけでお腹がいっぱいになりそうなレベル。

 

不衛生、テキトーな調理方法、映像で見ても辛くてむせそうなスパイスの赤色。

もしインドに行っても、普通の日本人だったら、お腹を壊しそう。

本書を読み、動画の裏話を知ることができて、より一層、楽しく見ることができます。

◆ この本の核心は、ヤバイ屋台やヤバイメシではなかった!

本を読み、著者の坪和さんが、どうしてYouTubeを始めることになったのかが分かりました。

坪和さんは、仕事の関係でインドに渡り、そこで屋台のおいしさに目覚めたのだそうです。

そして、己の想いに忠実に生きる人々、どんな人でも受け入れる寛容性に触れ、今まで抱えてきた生きづらさを脱ぎ捨てていきます。

先にも述べたが、僕は他人より劣ると感じながら生きてきた。けれども、インドにやってきてその悩みはすっかりなくなった。彼らと僕は、よく似ているのだ。つまり、お互い程よく力が抜けている。インドという国は、僕のことを「そのままでいいよ」という大きな懐で受け止めてくれたのだ。

 

坪和さんとインドの風土が、ぴったりと合ったようです。

本の帯に書かれている言葉

人々の懐がでかすぎて
僕らの悩みはちっぽけだって思えてくる

 

屋台メシを撮影しているなかで出会ったカーンさん。
(←実は、カーンという名前ではなかった・・・)
その交流の様子がとてもいい。
坪和さんのあたたかさ、インド人のおおらかさが伝わってきました。

 

それが正しいのか間違っているのか、問われることもない。人が本来大切に思うことー仕事、生活の糧、愛情、友情、そのどれを第一にするかは自由だ。だから、仕事を第一にしなくったて、誰も怒らない。そんな「インドらしさ」が、カーンさんからリアルに感じ取れた。そして、「僕もそう生きていいのだ」と思えた。

 

ただ、インドの食文化を知るだけでなく、現地の人々と交流、インドの国民性・寛容性を通して、生き方について考えさせられる内容でした。

 

今日見たら、YouTubeの登録者数は63.4万人。すごいっ!

いつか行ってみたい、インド。

  • 題名 今日ヤバイ屋台に行ってきた インドでメシ食って人生大逆転した男の物語
  • 著者 坪和寛久
  • 発行年 2020年
  • 出版社 KADOKAWA

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