先日、アートマインドコーチング・ベーシックの講座を受講しました。アートマインドコーチングとは、「絵画をみながら対話する対話型鑑賞法」です。そして、1枚の絵から読み取ったことを交流するファシリテーターとなるためのスキルを学びました。
アートマインドコーチング®︎では、ただ絵画の感想を交流するだけではなく、「観察力」「創造力」「思考力」「コミュニケーション力」「言語化力」「美意識」「自己肯定感」の8つの基礎能力を高めることに主眼がおかれています。
今回の、ベーシック講座では、鑑賞者の見方を引き出す、様々な方法を学ぶことができました。
ファシリテーターには、鑑賞者の自由な発言を尊重し、個人的な感想を話して鑑賞者の発言を誘導しない態度が求められます。
そこで、ファシリテーターが発言する言葉は、あらかじめ決められているのです!
初めは、そのルールを堅苦しいものだと感じていました。
しかし、実際に、ファシリテーターの練習をしてみて、鑑賞者の思考を邪魔しないために必要なルールだと実感しました。
このルールがないと、鑑賞者の邪魔をしてしまう発言ばかりをしてしまいそうです。
ファシリテーターの言葉一つで、発言の流れが大きく変わってしまいます。
鑑賞者の発言を促すためにも、ファシリテーターの発言を減らしていくことは、授業でも同じだと感じました。
また、今回の講座で、美術館へ行った時の絵画の見方が、大きく変わりそうです。
ファシリテータの練習で、1枚の絵画から感じたことを、何回も交流しました。
そのことにより、より深く、絵の世界に入っていくことができました。
絵に関する知識がなくても、です。
今まで、ここまで細部まで絵画を観ることはありませんでした。
一般的に、美術館で、一つの絵画を見る時間は数秒だと言われています。
1枚の絵に没入する。これは、今まで体験したことがないものでした。
ぜひ、この鑑賞法を、実際に授業で実践してみたいと思います。