タイトルのインパクトにひかれて、購入。
中身も、とても簡潔で力強い言葉にあふれていた。
とにかく捨てる。
捨てることでフットワークが軽くなる。
◇◇◇ 何も持たないから、選択肢が増える
出張時、中野さんの持ち物は、小さな鞄一つだそうだ。
鞄の中は、下着、靴下、iPad、家の鍵、眼鏡・・・。
後は、すべて現地調達。
そして、
家も、クルマも、服も、本も、
できるだけ持たないライフスタイルを選んできたそうだ。
これまで、
「物を買う」という行為で、選択肢が広がっていると考えていたが、
中野さんは、
ものを所有することは安定を生まないという。
ものを捨てれば人生の選択肢が広がる。
全く逆の発想だった。
身軽になることで、すぐに行動できる。
会いたい人に、会いに行ける。
モノを減らすことで、
人生の選択肢が増えるとういう発想は、すごい。
行動のスケールが違っていた。
◇◇◇ 今日がすべて
本書に、頻繁に出てくる言葉が「今日」。
- 今日がすべて。
- 今日できることは、今すぐやる。
- 今日を楽しく、夢中になれることに集中する。
- 今日一日に集中して人生を楽しむ。
ものが増え、情報が増え、雑音が増え
今に集中するのが難しくなってきている今、
どうやったら、今日、一日に集中できるのか?
身の回りから、ものを減らし、情報を減らし、雑音を減らす。
一つでも減らしていく。
その積み重ねが、捨てるセンスを磨く。
朝は、自分自身に「今日もがんばります」と誓い、
帰宅したら「今日はありがとうございました。また、明日もがんばります」
と誓うのだそうだ。
◇◇◇ まずは、身の回りの整理整頓から
今の自分の生活を振り返ると、いかにものが多いことか!
ものをいかに減らすか。
そして、
自分との対話を重ねる。
「今、どうしたいのか?」
今、ここに在ることに集中することで、毎日が生き生きと立ち上がってくる。
毎朝、一日の誓いを立てスタートし、帰宅したら、感謝をする。
できることから、すぐに行動に移そう!
◇ トリガー・ワード
何も必要ない/今日を生きる/自分自身が納得/人が中心、会社が道具/今日を楽しく/自分と対話/身軽/引き立て合う/決断を早く/魂を込めた仕事/すぐに会いに行く/教育しない美学校/信じて任せる/今日もがんばります/形にならない思い/75歳/何も持たない/今日がすべて/違和感を大事に
- 題名 ぜんぶ、すてれば
- 著者 中野善壽
- 発行年 2020年
- 出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン