美容室「EARTH」は、全国に240店舗を展開する美容室チェーンです。
都市部には必ずと言っていいほどある、美容室「EARTH」。
たまたま見たテレビで、フェラーリに乗る社長のことを知りました。
競争の激しい美容室業界で大きな成功を収めている人物とは、どんな人だろうと興味を持っていたところに、本書が目に入りました。
著者名の肩書が、「アースホールディングス取締役」。
もしかしてと思い、著者のプロフィールを見ると、『美容室「EARTH」を運営する』と書かれていました。
本書は、アースホールディングスの取締役・山下誠司が書いた本でした。
これは読んでみたいと思い購入しました。
本書には年収1億円になるための36の習慣が紹介されていますが、その中から心に残った3つを紹介します。
凡事徹底
「身だしなみ、挨拶、接遇」を徹底すれば、問題の8割は解決する。
「礼儀正しい挨拶」は、「チャンス」を得るための「投資」である。
この、挨拶を投資と捉える視点が新鮮でした。
「チャンス」も「運」も「人が運んでくるもの」。
何を大事にするかが、とてもはっきりしているからこそ、大胆に行動することができると感じました。
この3つは、本人の努力次第で大きく成長できる可能性があります。
身だしなみには、ある程度のお金がかかるかもしれませんが、
挨拶と接遇を磨くのにお金はかかりません。
この投資が、目的に近づく大きな一歩になります。
今日出会った人が、次の事業を展開する上でとても大事な人物になるかもしれません。
普段から、「身だしなみ、挨拶、接遇」は投資と考えていると、日常の行動が違ってくるのではないでしょうか。
早起きは三文の徳
早起きをすると、「目的意識」が明確になる。
本書を貫くメッセージは、『目的意識をもつこと』に集約されます。
本書には、早起きをする理由が6つ書かれているのですが、
その中でも、重要だと感じたのが『早起きすると「目的意識」が明確になる。』という言葉です。
EARTHの社長、國分は「100人の経営者をつくる」、「100年以上続く会社をつくる」というビジョンをもっているそうです。
このビジョンを達成するための投資・行動は惜しまないということが、本書を読んでよく分かりました。
この愚直なまでの行動力が、「EARTH」を成功に導いたのだと思います。
輪ゴム1本を大切にする
たとえ「数百円」でもガソリン代を節約すれば、その分「目的」のためにお金を使うことができる。彼が経営者として、社員のためにお金をかけることができるのは、床に落ちている「輪ゴム1本」まで大切にする堅実さを持っているからなのです。
不要だと感じたものはポイポイ捨ててしまう自分にとって、とても印象に残った言葉です。
この一文から、目的に合った行動を、徹底的にするという意識が伝わってきます。
そこには、一切の妥協がありません。
1億も稼いでいれば、多少の無駄遣いがあっても経営に支障はありません。
けれども、そのような甘い考えがあったのなら、「EARTH」の現在の成功はなかったでしょう。
「輪ゴム1本でも大切にできているか?」
常に、自分に問いかけながら仕事をしていきたいと思いました。
トリガーワード
細部/本質/目的/早起き/美意識/フライング/最前列/身だしなみ/挨拶/接遇/好奇心/向上心/お客様視点/素直/レスポンス/行動力/聞く/ほめる/本気/何を捨てるか/物欲