11月に、豊田市美術館で開催されている「ゲルハルト・リヒター展」へ行ってきました。ようやく《ビルケナウ》に出会うことができました!
◆ 色! 色! 色! 色の洪水!
ゲルハルト・リヒターさんは、ドイツ出身の画家で、現在90歳なんだそうです。
作品から伝わってくるエネルギーは、とても若々しくて、けど、とても重厚で、パワーがありました。
そして、なんといっても色、色、色!
赤! 青! 緑! 黄! 黒! 白!
カラフルな色の洪水に浸ることができて
「幸せー!」
でした。
ゲルハルトリヒター展は、16年前、金沢21世紀美術館で開催されています。
(16年前と知って、時の流れに驚愕。つい最近のことのように感じてた)
16年前も、油彩画、写真、ガラスなどなど、素材も、テーマも多岐にわたっていたけど、今回は、当時よりも、はるかにスケールアップしてました。
◆ ようやく会えた《ビルケナウ》!
発表された当時から、話題になっていた《ビルケナウ》(2014年)。
「ビルケナウ」とは、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所のことです。
当時、そこで撮影された(隠し撮りされた)4点の写真を手に入れたところから、リヒターの創作活動が始まりました。
豊田市美術館では、広い空間の4つの壁面にそれぞれ作品が展示されていました。
・4点の巨大な抽象画
・全く同じサイズの複製写真
・大きな横長の鏡の作品《グレイの鏡》
・そして、作品の元になった小さめの4点の写真
この空間は、圧倒的過ぎて言葉では表現できません。
▲ 美術手帖、2022年7月号
リヒターの創作活動を記録した記録映画に、「ゲルハルト・リヒター・ペインティング」(コリーナ・ベルツ脚本・監督/2011年)があります。
この記録映画の中に、《ビルケナウ》で使用された写真が登場します。
リヒターは、長い時間、この作品と向かい合ってきたことが伺えます。
ぜひ、機会があれば、豊田市美術館で本物にふれてほしいです。
ゲルハルト・リヒター展は、2023年1月29日までです。
豊田市美術館のHPは、こちら。
リチャード・セラの作品の向こうに、、、月。