【Neoclassroom 学級づくりの新時代 / 小野領一】本書を読み、教育改革を妨げている原因の一つに、一斉指導のマインドを手放す「恐れ」があるのではないかと考えました。そして、一斉指導を手放した後、教師は、何を道しるべに歩んでいけばよいのか? 本書を読めば、そのヒントが見つかります。
■ 教室環境デザイナーを目指せ
「「教育環境デザイナー」とは、子どもたちの興味・関心が喚起づけられるような「教育環境」とその中である一定程度のスキルも自然に上達していく「仕組み」を開発し、みんなで共有すること」と、小野先生は述べています。
■ 令和型学級づくりの「秩序」とは?
これまでの教育技術とは、子どもたちをハンドリングし、コントロールするスキルのことでした。
この「全員が○○しなければ…」というマインドを手放す「恐れ」が、教育改革を遅らせている一因ではないかと感じました。
許容範囲を広げ、子どもたちを自由に活動させる中で、どのように「秩序」を保っていくのかが大切になります。
■ 令和型学級づくりの「遊び」とは?
教室にタブレットが導入され、、「学び」に「遊び」の要素を加えやすくなりました。
そして、一人一人がバラバラな活動をする場面が増えてきています。
「個別最適な学び」をどのようにハンドリングしていくのかは、これから増々大切になってくるスキルだと感じました。
このスキルがなければ、教師が「遊び」を楽しむ余裕が生まれません。
■ 令和型学級づくりの「自己選択」とは?
子どもたちに学習課題や学習方法を選択させ、主体的に学びに参画させることで、「自ら考えて行動する力」が育っていきます。
子どもたちに委ねる局面を増やすことは、子どもたちの学ぶ意欲の向上につながります。
これまでは、教師が主導する場面が多すぎたともいえますが、教師も子どもも楽しみながら教育活動を行うためにも、子どもたちに委ねる場面を意識的に増やしていきたいと感じています。
■ まとめ
令和型学級づくりのキーワードとして挙げられている「秩序」「遊び」「自己選択」を、さらに「手放す」、「手に入れる」、「委ねる」という3つの言葉でまとめてみました。
まとめてみて感じたのは、一斉指導のマインドを手放すことが一番の「恐れ」なのではないかということでした。
これまで積み上げてきた指導技術の多くは、一斉指導につながるものだといえるからです。
しかし、本書を読み、一斉指導を手放してからの、教師の在り方について理解を深めることができました。
一斉指導のマインドを手放しても、大丈夫!
令和型学級づくりへ、シフトしていこう!
なお、上記のスライドの内容は、本書の要約ではなく、わたし個人が読み取った内容です。
筆者の見解とは、違う面があることを御承知おきください。
本書に興味をもった方がいらっしゃいましたら、ぜひ、手に取ってみてください!
- 題名 Neoclassroom 学級づくりの新時代
- 著者 小野領一
- 発行年 2023年
- 出版社 東洋館出版
一斉指導のマインドを手放すのは、なかなか怖いねー