『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』浅田すぐる/効率アップのカギは、思考整理と優先順位

先日、読んだ『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚独学法』が、とてもよかったので、浅田すぐるの以前の著作を2冊購入しました。

本書には、紙1枚にまとめる意義・目的と、その基本的な活用方法が書かれています。

◇ なぜ紙1枚なのか?

トヨタでは、レポートや会議の資料などを、A4かA3の1枚にまとめることが、一般的だそうです。

必要な情報を「整理し」、「考えをまとめ」、「伝える」ことは、どの仕事でも、重要な部分です。

筆者は、この1枚にまとめるという、トヨタのやり方に悪戦苦闘しながら、どうすれば、分かりやすい資料を作ることができるのかを追求してきました。

そして、その技をまとめたのが本書になります。

トヨタの「1枚」の特徴は、

  1. ひと目で全体が見える(一覧性)
  2. 枠がある(フレーム)
  3. 枠ごとにタイトルがついている(テーマ)

という3点です。

トヨタでは、ひと目で分かるかどうかを重視しています。

ひと目で分かれば、決断も短時間で済み、会議の無駄が減り、会議をスムーズに進行させることができます。

考え抜かれた1枚を作り出すための技が、紙1枚を使った思考整理法です。

トヨタ1枚表紙

◇ 頭の中のゴチャゴチャを整理しよう

「整理」、「まとめる」、「伝える」。

コミュニケーションにおける、大事なステップです。

自分の考えがまとまっていなければ、相手に伝えることはできません。

頭が整理されていない状態で話すと、話があっちこっちに飛んでしまい、まとまりのない話になってしまいます。

そこで、思考を整理するステップとして、「エクセル1」という、紙1枚にまとめる方法が紹介されています。

ノートに線を引き、問いに対する答えを書き込んでいきます。

ただそれだけと言われれば、そうなのですが、これが、自分にはぴったりはまりました。

今までは、会議や講義の内容を、横書きで羅列して書いていたり、マインドマップ状にまとめたりしていましたが、この方法が今のところベスト!

見返した時も分かりやすい。

書き込んだ、言葉と言葉を関連付けたり、軽重をつけたりといった書き込みもやりやすく、仕事で活用しています

すばらしいアイデアです。

エクセル1はこんな感じ

こんな感じでノートに線を引きます。

ノート

そして、TODOリストや、会議の報告などを書き込んでいきます。

ただ線を引き、枠を作るだけなのですが、それだけで、とても見やすくなり、アイデアが沸いてきます。

枠の数は、内容に応じて調整します。

▽ こちらは、公式ノートです。

公式ノート1

▽ 中身は、こんな感じ。

公式ノート2

線が引きやすいようになっています。

まだまだ、いろいろな活用方法があります。

◇ トリガーフレーズ

  • A3・A4サイズの紙1枚
  • 整理し、考えをまとめ、伝える
  • 地図
  • ひと目でわかるかどうか
  • 型をつかむ
  • 目的・現状・課題・対策・スケジュール
  • 「どうしよう」を動作に変える
  • 時間制限
  • 1回で完璧にやろうとしない
  • そもそも何のためにこの「1枚」を作るのか?
  • ひとことで言うと?
  • 書類を見せながら指をさす
  • 仕事の優先順位をつける
  • 目的・課題・解決案
  • 「伝わる」の本質は山登り

紙1枚

  • 題名 トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術
  • 著者 浅田すぐる
  • 発行年 2015年
  • 出版社 サンマーク出版

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