年末年始の読書用に買った本の一冊。
店頭にて…
タイトルで「!?」と思い、
おまんじゅうのイラストで、「!?!?」となり、
著者が吉本ばななで、「買ってみよう!」となりました。
スピリチュアル成分、ちょっと多めの本です。
◆ 自分の設定は、「がんばれロボコン!?」
本の中で、白井剛史との対談が収録されています。
その中で、吉本ばななが、「おばけのQちゃんが、初期設定に入っている」と話しています。
それを読んでふと思い出したのが、「がんばれ!!ロボコン」。
ご存知でしょうか?
石森章太郎原作の、子供向けのテレビ番組です。
ロボコンが、人間のために一生懸命活躍するストーリーですが、失敗ばかり。
最後に、ガンツ先生から今日の点数が言いわたされます。
それが、「0点!」
あまりいい点数を、もらえてなかった気がします。
当時は、この演出には反対があったそうです。
低い点数があるからこそ、次にがんばろうと思えるということで、この演出が採用されたようです。
たまたま年末に、「がんばれ!!ロボコン」の裏話が書かれた本を読んでいたので、頭に浮かびました。
そして、自分の中に、
「がんばれ!!ロボコン成分、多めじゃないかっ!」
と気づいたのです。
いやー、びっくり。
もう、「がんばれ!!ロボコン」は脱ぎ捨てよう!
◆ 吉本ばななのデビューの頃
吉本ばななは、大学卒業と同時に、『キッチン』で作家デビュー。
ベストセラーとなりました。
著作は、映画化されたり、海外で翻訳されたりしています。
ヒット作の連続で、傍から見れば、うらやましいと思われる境遇だったと思います。
しかし、当時の吉本ばななの心境は違ったようです。
あの売れ方はおかしいと、今でも感じています。
出す本、出す本、ものすごく売れて、それまで手にしたこともないお金が入ってきたことも、私にしたら恐怖でしかなかった。
吉本ばななの願いは、自分が本当に書きたいと思うものをコツコツ書き続けること。
しかし、著作が予想以上に売れ、その願いは遠ざかりました。
そして、当時の収入をどうやって使ったかについて、このように書かれていました。
あぶく銭は絶対に消える、まだ二十代でしたが、本能的にそう思いました。
若い頃に成功して入ってきたお金を貯金なんてしたら、ろくなことにならない。だから人のために使ったり、自分の経験のためにばらまくことにしたのです。
なるほど。
当時の、吉本ばななの心境をこの本で初めて知ることができました。
◆ アンテナの感度をより高くするために
今までは、「頑張らなければ楽しめない!」、「苦労をしなければ稼げない!」
という考えに囚われていました。
そして、自分がやることに対して、いつも理由を探していました。
買い物をするにしても、食事をするにしても。
値段が、機能が、あっちと比べると…なんて考えだしてしまう。
これからは、「溜めちゃう、我慢する、気をつかう」をやめて、自分の感覚に素直に行動しよう。
この本を読んで、今年は、感情の蓋をはずして、のびのびと生きていこうという思いがわいてきました。
「したいことをする」、「違うことをしない」。
「○○が欲しい」、「○○が食べたい」、「○○をしたい」…
自分の心にふと浮かんだ感情を見逃さないでいきます。
読んでいて、身体が癒されていくような感じがしました。
もう一度、吉本ばななの作品を読み直してみようと思います。
◆ トリガーフレーズ
- 自分にとってホントにダメだと思うことをしない
- 人間ってノイズが多い
- アンテナの感度が落ちてしまっている
- 設定のプログラミングの精確さが、現実に如実に反映されてきます
- 溜めちゃう、我慢する、気をつかう
- 自分の直感を無視しない
- 初期設定
- あぶく銭は絶対に消える
- 自分のことをちゃんと評価してくれる環境にいる
- 今の自分の楽しいと思うことに目を向ける
- 人は好きに生きていいんです
- とりあえず、たった今、素直に本当にやりたいことほしいものは何ですか
- 最適な流れがあって、本当にデジタルだなと思う
- 目的地がわからない電車からは降りた方がいい
- 自分の設定が本当に自分の人生をつくる
- 題名 「違うこと」をしないこと
- 著者 吉本ばなな
- 発行年 2018年
- 出版社 角川書店
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