【BOOK】大宅邦子『選んだ道が一番いい道』を読みました/心と翼をぴかぴかに磨き、選んだ道を楽しもう!

65歳定年まで飛び続けたCA(客室乗務員)が書いた本です。
著者が、ANAに勤めた頃、女性の定年は30歳!

心に響く言葉がたくさんありました。

選んだ道

◇ 好奇心・冒険の翼を広げる

 

人は、やらされるよりも、
やりたい生き物です。
やりたいことは、やってみる。
小さな行動ひとつで、
大きな変化も起こせます。

 

同じようなことが繰り返されているように見える毎日でも、見方を変えれば、そこには新たな発見があります。

常に、心を新鮮な状態に保ち、いろいろな見方で物事をみる。

そうすることで、日々の楽しさが増すのだと思います。

著者の最新のわくわくは、「コモドドラゴン」だそうです!

常に新しいものへ、心が魅かれるものへアンテナを張り巡らせることで、感性が磨かれていくのだと思います。

◇ 後進への接し方

 

誰かに偉ぶりたくなるなら、まだ半人前。
相手を緊張させないコツは
くすっと笑える部分をつくることです。

 

相手を緊張させない。

著者が、コミュニケーションで、一番大切にしていること。

相手を緊張させないことで、こちらのメッセージを受け取ってもらいやすくなる。

そして、相手の、目に見えない努力を評価し、声を掛け、後輩を育てていく。

いざという時には、相手がSOSを出しやすくなる。

ユーモアをもって接することで、相手の懐に飛び込む。

この温かな心があるからこそ、数々のトラブルやクレームにも対応できたのだと思います。

◇ ギャレーをきれいに磨く

 

次に使う人のことを考えてみませんか?
自分でない誰かが使いやすいように、
気持よく過ごせるように。
自分が、心地よさの
起点になることもできるのです。

 

ギャレーは、食事や飲み物を用意する場所のこと。

著者は、乗務中いつも時間を見つけて清掃をしていたそうです。

お客様の目にはつかないけれど、電子レンジの内側やごみ箱の中まできれいにする。

一事が万事ではないけれど、この姿勢が、機内の雰囲気を明るく清潔感のあるものにしていたのだと思います。

そして、次に使う人たちが、気持ちよく使えるようにする。

そこには、当たり前を徹底する強い意志があります。

◇ 限られた中で最高を目指す

 

『おごりが生まれた瞬間、心は老けはじめる。』

 

「どうせ」、「こんなもの」、「ほどほど」と思った時点で、成長は止まります。

機内でステーキの焼き方やお茶の淹れ方をお客様にほめられるというのは、すごいことだと思います。

ステーキの焼き方については、詳しくは書かれていませんが、かなりの試行錯誤があったことでしょう。

飛行機という限定された空間と時間の中で、できる限り最高の物を提供し、最上の体験をしてもらいいたいという情熱が伝わってくるエピソードです。

いつか、ANAのファーストクラスに乗って、ステーキを食べたいです!

◇ まとめ/心と翼をぴかぴかに磨き、選んだ道を楽しもう!

CAのトップランナーとして勤めてきた著者の言葉は爽やかですが、その裏には、強い信念が伺えます。

45年間の実践の積み重ねが、あるからこそ伝えられることだと思います。

今の仕事に生かせるアイデアを、たくさん見つけることができました。

題名『選んだ道が一番いい道』は、まさに著者の生き方を表現しています。

著者の背中には、翼がはえているかもしれませんね。

しばらく持ち歩いて、度々、読み直したいと思います。

◇ トリガーワード

心に冒険の翼を広げる、心の窓を磨く、やり続ける、普段通り、自分らしい線、変化、尊重、感じのいい接し方、緊張させない、よさを伸ばす、安心メッセージ、目立たない努力、根っこ、最高を目指す、ギャレー、次に使う人のために、心の翼、好奇心の翼、必要な物、良質、半径1m以内、きれいに、小さな楽しみ

 

  • 題名 選んだ道が一番いい道
  • 著者 大宅 邦子
  • 発行年 2018年
  • 出版社 サンマーク出版

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