どの登壇者も素晴らしかったのですが、その中から今回は、渡部清花さんのスピーチを紹介します。
■ 渡部 清花 【難民交流活動家】
独裁政権、政情不安により、本当は離れたくない祖国を出なければいけなくなった人々。
どこへ行けばよいのか全く分からない中、たまたま選んだのが日本だったということもあるのです。
第二の人生をスタートさせようと訪れた日本。
右も左も分からない中、生活をする。お金があっという間に減っていく。
しかし、観光ビザで入国しているので、働くことはできない。
国家が守らない国民。国家が守れない国民が生まれていく。
日本では、約2万人が難民申請をしても、認定される人はわずか20人。
難民と聞くと、どんなイメージをもっていますか?
難民も笑うのです。
「~してあげる」から「ともに生きよう」へ
日本の難民認定数が低いとは知っていましたが、ドイツ26万、アメリカ2万、イギリス1万、に対して、日本は20人。
日本が、これだけ難民認定が少ないのはどうしてなのか。
渡部清花さんは、ただ批判するのではなく、どうすればよいのかという解決策を探っている。
日本で暮らしている難民に同情の目を向けるのではなく、「ともに生き」、「ともに話す」仲間として受け入れている。
目の前の難民との交流を深め、信頼関係を築き、難民の幸せを願いながら活動している。
Talk WITH 「ともに話そう!」
Live WITH 「ともに生きよう!」
Work WITH 「ともに働こう!」
難民は、その人の背景でしかない。人として向き合うことは、日本人同士でも難しい。
そんな垣根を乗り越えて活動する渡部清花さんに、未来の日本に必要なパワーを感じた。